タスク管理ツールにまつわるこんな経験はお持ちでないだろうか。
- 導入を推奨した人とごく一部の人にしか使われずに下火になっていく
- 最初の2、3ヶ月だけ使われ、次第に下火になっていく
- チケットを作るほどでも無いタスクが次第に増えていきタスクが作られなくなっていく
など。こうなってしまうにはさまざまな要因があるが、ひとことで言うと「ハードルが高い」ことにある。ダッシュボードを開くハードル、チケットを作るハードル、など。僕はredmine、kanban2go、trello、excel、カンバンボード(アナログ)を試した結果、
- Easy access: ダッシュボードに0クリックアクセス出来なければならない
- Easy share: 情報はクラウド上に保存され、どこからでもアクセス・改変出来なければならない
- Easy comment: 適当なアイデアでも放り込むことが出来なければならない
という、3つの場面でのeasinessが大事であると気付いた。3つめはチームの文化も影響してくると思うが、0クリックアクセスはアナログのカンバンボードで無ければならないし、クラウドへの保存はwebアプリでないと難しい。クラウドに情報を保持して自動的に同期してくれるアナログのカンバンボードを何度夢想したことか。
しかしよくよく考えてみると、いつもデスクトップに開いているアプリがあることに気付いた。
slack。
チャットアプリはもはや常駐しているので、0クリックアクセスと言ってもよい。つまりslack上でタスク管理webサービスの閲覧・編集ができればいい。
という訳で、trelloのクライアントを作ってみた。
https://github.com/Drunkar/hubot-trello-client
こまごまとしたコマンドはあるが、基本的にはリスト/カードの作成/削除が出来る。またtrelloはカードにコメントを付けられるのが非常に便利なので、カードIDを頭につけて発言すると勝手に該当のカードにユーザー名とコメントが付与されるようにした。これが意外と便利。
よく使うのは、
@<bot名> show
とやれば登録したボードのリストとカードをtree方式で表示してくれるので、カードIDをコピーして、
c:<カードID> ほげほげ
カードにコメントするのはチケットを作るのに比べてかなりハードルが低いし、後から見返しても空気感が伝わりやすいので良い。
まあこれも使わなくなるかもしれないけどその時はまた次の手を考えよう。
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